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アニメ【魔道祖師】<前塵編第六~第八話>用語・補足説明 その3

アニメ魔道祖師

<前塵編第六話~第八話>

用語・補足説明

アニメ『魔道祖師』のエピソードごとに

人物紹介・用語説明・補足説明などを

小説やラジオドラマより引用して記載しています。

 

【魔道祖師】

前塵編<第六話>帰着

【藍氏の開祖、藍安の足跡四景】

雲深不知処にある長い塀には透かし堀された窓がはめ込まれていて、姑蘇藍氏の先祖の足跡が描かれている。最も有名なのが藍安の足跡四景である。

彼は寺の出身で、成人を迎えると「伽藍」の「藍」を姓として俗人に戻り、楽師となった。そして仙師の道を求めて故蘇に立ち寄り、天定めし者と道侶(どうりょ)(伴侶、夫婦)となって、藍氏の基盤を作り上げた。

道侶が他界すると、藍安は再び寺に戻り生涯を終えた。四つの窓の名は「伽藍」「習楽」「道侶」「円寂」。

 

魏無羨「藍家の先祖って僧侶だったんだな。どうりで・・でも運命の一人に出会うために浮世に身を投じ、死んだその人のあとを追って、俗世の汚れを一切残さないなんて。先祖がこんな人物なのに、なんで子孫は朴念仁ばかりなんだ?」

 

朴念仁(ぼくねんじん)・・言葉数が少なく、愛想がなく、頭が固い人。わからずや。

 

「子軒さんの婚約者は・・きっと才色兼備なんだろうな」

金子軒「その話はもうやめろ」

魏無羨「やめろってどういう意味だ? 姉さんのどこが不満なんだよ」

金子軒「どこが満足なのか本人に聞いてみればいい」

 

P R  

 

金子軒の婚約者は雲夢江氏の江厭離(ジャン・イエンリー)江澄の実の姉。

江厭離の容姿は中の上、仙術の資質も平凡。やや影の薄い存在だと言わざるを得ない。金子軒金光善正室の一人息子で、自慢の容姿、仙術の資質も目をうばうもので、江厭離は常識的に考えれば彼に相応しくない。

母親が勝手に決めた婚約者でもあるため、金子軒はこの婚約に不満を抱いていた。

この婚約のせいで金子軒は雲夢江氏を良く思っていない。加えて以前から魏無羨を目障りに感じていた。

 

皆が魏無羨を見て驚く。いつもへらへらしていて本気で怒ることはなかったのに、今の彼の表情にははっきりとした怒りが漂っている。

金子軒もまさか魏無羨がすぐに手を出してくるとは思わず、無言ですぐさま殴り返した。

 

 魏無羨「お前が手を出さなくて良かったよ」

 江澄「お前に押しのけられなかったら、俺だってやるつもりだった。」

 

この喧嘩は双方の大世家を驚かせ、両宗主はその日のうちに故蘇まで駆けつけた。

 

江楓眠(ジャン・フォンミエン)

雲夢江氏の前宗主。江澄江厭離の父。

 

そしてその日の夜、魏無羨は荷物をまとめて江楓眠と一緒に雲夢に帰った。

 

江厭離(ジャン・イエンリー)愛称 阿離(アーリー)
江澄の姉。魏無羨の師姉。
 

虞紫鴛(ユー・ズーユエン)

号 紫蜘蛛(むらさきぐも)

江澄江厭離の母。夫からは「三娘」と呼ばれている。眉山虞氏の出身。

蓮花塢にある彼女の居住は江楓眠と別々になっていて、虞家から連れてきた家僕たちと住んでいる。

※三娘(さんにゃん)・・眉山虞氏で三番目の子供であるため。

金珠(ジンジュー)銀珠(インジュー)は彼女の腹心の侍女。

 

 

【婚約解消】

故蘇で金氏の宗主、金光善と顔を合わせた江楓眠は、金子軒江厭離の婚約解消の旨を申し出た。

江楓眠「もともと阿離の母親が決めたもので、私は賛成していませんでした。今日の事でお互い同じように気が進まないことがわかりましたし、やはり無理はしない方がいいかと思います。」

金光善にとっても、単に他世家と婚姻を結ぶことで勢力を固めるのが目的なら、江氏は唯一の選択肢でも最良の選択肢でもなかった。ただ金夫人の意向に逆らえなかっただけなのだ。金子軒がずっと江厭離を気に入っていなかったことは知っていた。彼は婚約解消を受け入れた。

 

【1年後 江澄帰る】

 

 

 

前塵編<第七話>清談会の競い

 

【温氏主催清談会 弓き道(きゅうきどう)大会(弓比べ)

 

各世家の少年公子だけが参加出来る。千あまりもの等身大の紙人形が獲物として放たれ、そのうち百体の本物の凶霊が封じ込められた正しい紙人形を射る。一度でも射損ねれば即退場。

 

温寧(ウェン・ニン)
字 瓊林(チョンリン) 愛称 阿寧(アーニン)
 
窮奇獣(きゅうきじゅう)・・岐山温氏の開祖温卯(ウェン・マオ)が倒したとされる神獣。

 

蘭陵金氏宗主 金光善(ジン・グアンシャン)

 

清河聶氏宗主 聶明玦(ニエ・ミンジュエ)
号 赤鋒尊(せきほうそん)
 

岐山温氏宗主 温 若寒(ウェン・ルオハン)

 

温晁(ウェン・チャオ) 若寒の次男。

 

【温寧、温晁に止められる】

温寧の地位は低くないはずなのに、性格は相当内気のようだ。そんな彼がせっかく頑張って練習し、勇気を振り絞って試合に参加しようとしたのに、緊張のあまり失敗してしまった。誰かが教え導いてやらなければ、この少年は一層自分の殻に閉じこもってしまい、二度と人前に出られなくなるかもしれない。
 

魏無羨「少しは自信を持て。お前の弓の腕前は温家のどいつよりも上だぞ。俺が今までに見た世家公子の中でだって、お前より上手い奴は三人くらいだ。人前で練習を重ねればそのうち慣れてくるし、次こそは絶対皆から見直されるはずだ。」

 

試合開始。最初に魏無羨が江家の家紋花火を上げると、蘭家、蘭家、金家、 聶家と続いた。温家の家紋がやっと一つ上がったが、すぐに温家の黒い花火が5つ上がる。

 

続々と公子たちは誤って矢を放ち、退場させられていく。魏無羨は射るのに比較的時間をかけるものの、すべてを命中させていった。

 

「忘機殿!お前の抹額、ずれてるよ」

魏無羨に抹額をはずされた藍忘機は顔面蒼白だった。

藍曦臣は黙り込む弟の肩に手を回し、小声で何か話している。藍家の他の公子たちも集まってきて、その意味を図りかねるような奇妙な目つきで魏無羨を見ている。

「事故」「気にしないで」「家規」等の言葉を耳してますます訳がわからなくなり、魏無羨はただぼんやりとしていた。

 

【試合結果】

1 雲夢江氏 魏無羨

2 故蘇藍氏 藍曦臣

3 蘭陵金氏 金子軒

4 故蘇藍氏 藍忘機(途中退場)

 

 

前塵編<第八話>温氏君臨

玄正19年(過去)

弓き道大会を受け、温氏は見せしめに雲深不知所を焼き討ちする。

 

そのひと月後、温氏は他の世家が人材を放置し、教育方針が定まっていないという理由で、各家から少なくとも二十名以上の若い弟子を岐山に送るように要求してきた。弟子の中には必ず本家直系の者を含まなければならない。温家は専任の指導者をつけて弟子たちを教化するという。

彼らの命令に逆らえば、温氏は「仙門への反乱」「百家の害」等々罪名を挙げ連ね、それを大義名分に堂々と滅ぼしにかかってくるだろう。

 

虞紫鴛阿離、やめなさい。あなたは主人なのに、まるであなたの方が家僕みたいじゃないの!」

自分に向けられたであろう「家僕」という言葉を聞いても、魏無羨は別になんとも思わず、蓮の実を頬張る。

虞紫鴛阿澄、ずっと前に言ったでしょう。あなたは一生誰かさんには勝てないって。しょうがないわね、あなたの母親が誰かの母親に劣っているのが悪いんだものね?勝てないものは勝てないわよね。」

虞夫人の心の中には根深い恨みがあり、ただその憤懣をぶつけたいだけで、言い分は一切理屈が通っていない。

 

魏無羨江叔父さん、行くに当たって何か俺たちにくれるものとかない?」

江楓眠「あげたいものはとっくに与えた。剣は肌身離さず、訓は心に銘じよ」

魏無羨『成せぬを試みて、成せる』だよね!」

江澄「それは問題になるとわかっていながら、やりたいようにやってもいいって意味じゃないからな!」

 

【岐山】

 

王霊嬌(ワン・リンジャオ)

温晁の愛人。元々は温晁正室の侍女であった。

 

温逐流(ウェン・ジューリウ)
号  化丹手(かたんしゅ)
温晁の護衛。相手の金丹をなきものと化して、二度と結丹出来ない体にすることが出来る。金丹を失った者の霊力は散り散りになり、仙師はもはや廃人同然となる。
 

金丹(きんたん)・・ 仙師の霊力の源。長い修行を得て体内に生まれる玉状のもの。一度破壊されると二度と復元することはできない

 

【暮渓山(ぼけいざん)

『綿綿(ミェンミェン)と続く遠道(ユエン・タオ)の先の人を思う』 ある恋の詩。
 
焼きごて・・鉄製の焼き印。火の中に入れて熱さなくても、人の体に押すとたちまち烙印が現れ、激しい痛みで死ぬほどの苦しみを与えることが出来るというもの。

 

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