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アニメ【魔道祖師】<前塵編第九~十一話>用語・補足説明 その4

 

アニメ魔道祖師

<前塵編第九~十一話>

用語・補足説明

アニメ『魔道祖師』のエピソードごとに

人物紹介・用語説明・補足説明などを

小説やラジオドラマより引用して記載しています。

 

【魔道祖師】

前塵編<第九話>同舟の二人

 

焼きごてで怪我を負う魏無羨。洞窟の入り口を塞ぐ温氏。

藍忘機の言葉に、「少しでも希望があるなら行動しなきゃな。」と魏無羨江澄は淵の底へと水源に繋がる穴を探すため潜り込む。水と共に暮らす雲夢江氏の弟子たちは皆、泳ぎが得意だ。

 

【魏無羨の腕に矢が刺さる】

射たのは先ほど藍忘機に一撃された藍家の門弟で、妖獣に向けて矢を放ったようだが、恐ろしさから手元が不安定になり、魏無羨に当ててしまったようだ。門弟は一矢で妖獣に命中させ、先ほど失った面目を少しでも取り戻すつもりだったのだろう。

 

P R  

 

血の臭いで刺激された妖獣が襲ってくるが、魏無羨はとっさの判断が出来ずにいる。

すると唐突に誰かに手のひらで強く押された。

彼を突き飛ばしたのは藍忘機で、その右足に妖獣は食らいつく。妖獣の口に放り込まれそうになる寸前に魏無羨に助け出された事に、藍忘機は驚愕する。

 

藍忘機の手当をする魏無羨。顔色の悪い藍忘機に、瘀血(おけつ)を溜めこんでいるせいだと気づいていた魏無羨はわざと脅かし、思い切り刺激することで胸につかえていた血を吐き出させた。

 

屠戮玄武(とりくげんぶ)・・玄武神獣(げんぶしんじゅう)という水を司る神になりそびれ、妖と化した不完全なもの。

 

【藍忘機の涙】

藍忘機のような人間はおそらく一生のうちにほんの数回しか涙を流すことはないだろう。よりによってその1回を魏無羨は見てしまった。魏無羨は誰かが涙するところを見ていられない質で、思わずなだめたり笑わせようとしたりしてしまうが、男の涙は一層目が当てられない。近づいてそばで慰めてやることなどできようもない。身の置きどころがなく、少ししたあと意を決してようやく声をかける。

 

藍忘機「黙れ。魏嬰、お前は本当に嫌な奴だ」

 
魏無羨藍忘機から離れ、それから彼の目の前をうろつくことはなかった。
英気を養い、気力を蓄えることができ、藍忘機の脚の傷はゆっくり回復していった。魏無羨は三日後ようやく何事もなかったかのように藍忘機の傍へと戻る。もう彼をからかうこともない。淡々とした穏やかな時間が流れた。
 
妖獣が眠っている間に隙を見て水に潜り、外へと続く穴を見つけようとしたが、見つけることが出来なかった。妖獣の体によって塞がれているのかもしれない。
 
【弦殺術(げんさつじゅつ)】
故蘇藍氏の秘技の一つ。藍氏唯一の女宗主藍翼(ラン・イー)が考案、伝授した。琴の弦をはずして長い弦とし、容易く骨を断ち、肉を削り、命を奪う凶器とする。
異分子を暗殺するために考案されたことから藍翼はひどく非難され、故蘇藍氏自身もこの宗主に対する評価は微妙なものだったが、藍氏の秘技の中で最も殺傷力が高く、遠距離にも近距離にも適した卓越した格闘術の一種であることは否めない。
藍忘機は岸に散乱していた矢や鉄の焼きごてをすべて拾い集め、すべての弓から弦を取り外し、結びつけ、一本の長い弦を作る。
 
屠戮玄武をおびき出すために水の中に潜る魏無羨は、鉄の武器らしきものを見つける。細長い形状をしていて、表面は鉄さびに覆い尽くされている。それを握った瞬間、魏無羨の鼓膜を甲高い叫び声がつんざいた。
魏無羨「なんだこれ、怨念が強すぎる!」
鉄の剣はきっと並みの物ではない。
 
 
 

前塵編<第十話>双傑の約束

 
江澄が言っていた水源に繋がる穴は見当たらなかった。おそらく、屠戮玄武が激痛に襲われて足を激しく蠢かしてのた打ちた回った時、その振動で穴を塞いでしまったのだろう。
 
「目が覚めるように一曲、聞かせてくれ」
ただ口任せに言ってみただけだったが、藍忘機は本当に歌ってくれたのだった。
 
魏無羨は高熱を出していた。香袋に入っていた薬草は藍忘機の脚の怪我に使い、自分の烙印は少し拭いただけで済ませていたためだ。
自力で脱出する道は閉ざされ、さらに二日が過ぎた。魏無羨はずっと微熱が続いていたが、藍忘機が断続的に霊力を送り続けてくれたおかげで悪化せずに済んだ。
 
魏無羨が瞼を開けると、視界に入ったのは一面の木の板だった。その板には口づけをしている人間を描いた、滑稽な絵がずらりと並んでいる。蓮花塢で彼が自分の寝床に描いた落書きだ。
 
魏無羨「5日あれば雲夢に戻れるだろ」
魏無羨は往復の時間を計算することを忘れていたのだ。
 
雲夢江氏の家訓・・『成せぬを試みて、成せる』
 
「蔵色散人の伴侶は家僕の魏長沢。それが事実!」
蔵色散人(ぞうしきさんじん)魏無羨の母親で、偶然江楓眠と知り合い、友人となった。夜狩を共にし、お互いを非常に高く評価し合っていたため、人々は蔵色散人が蓮花塢の次期女主になるだろうと思っていた。
しかし、眉山虞氏が突然江楓眠に縁談を持ちかけてくる。当時の江氏宗主は乗り気だったが、江楓眠にはその気がなく、婉曲に何度も断った。しかし眉山虞氏は多方面から手を打って、江楓眠に強い圧力をかけた。
それに加えて、間もなく蔵色散人江楓眠の最も忠実な側仕えの家僕であった魏長沢(ウェイ・チャンゾー)と結ばれ、道呂となった。江楓眠は結局折れて縁談を受け入れたのだった。
 
魏無羨「将来お前が宗主になったら、俺はお前の部下になる。姑蘇藍氏に双璧がいるからってなんだよ。雲夢には俺たち双傑がいる!」
 
【弟子が温氏に捕まった】
魏無羨の傷はそれほどひどいものではなく、数日で元気を取り戻したが、虞夫人に痛烈に叱られ、蓮花塢の正門から出ることを禁じられた。そのため他にやることがなく、毎日大勢の江家の弟子たちと凧を射て遊んでいた。半月ほどして、その日も弟子たちに凧を拾いに行かせると、温家の人たちが何十人も待ち構えていて、その弟子が捕らえられたという。
 
紫電に打たれる魏無羨】
魏無羨はこれまで虞夫人に辛辣なことばかり言われてきたが、本気でむごい仕打ちをされたことは一度もなく、せいぜい鞭打ちは2~3回であった。しかし今回は続けざまに激しく数十回も打たれ、背中は焼け付くように痛んだ。耐え難い苦痛だったが、温氏の者たちを満足させるまで罰さなければきっと終わりにはならない!
魏無羨「(手の1本くらい、どうってことない!今後は左手で剣を修練すればいいだけだ・・)」
 
観察寮(かんさつりょう)・・岐山温氏が仙門百家を監視・監督するため設置することとされた機関。
 
 

前塵編<第十一話>悲しき別れ

 

虞紫鴛「温逐流ですって? 化丹手、あなたの名前は趙(ジャオ)逐流で温氏ではないはずよね?手段を選ばず自分の姓まで変えるなんて。一族に背き先祖を忘れるなど、笑止だわ!」

 

 
禁制の陣きんせいのじん)・・結界を張るって領地を守ること。
 
聚霊の術(しゅうれいのじゅつ)・・禁制の陣破るための術。
 
 
江澄「どうして藍忘機なんか助けたりした⁉そんなに英雄になりたかったのか⁉その結果がどうなったか見ただろう⁉満足か⁉」
江澄藍忘機金子軒なんか、死んだら死んだでいいだろう!俺たちになんの関係がある⁉どうしてこうなった⁉」
江澄「・・俺の父さんと母さんを返せ」
それは魏無羨に向けた言葉だった。江澄も内心ではよくわかっているのだ。たとえあの時魏無羨が屠戮玄武の洞窟で藍忘機を助けなかったとしても、遅かれ早かれ温氏は江家を襲ってきただろう。それでもがあんなことをしなければ、こんなにも早く悲劇が訪れることはなかったかもしれない。まだ挽回の余地があったかもしれない。そう思わずにはいられなかった。
 

 

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