アニメ魔道祖師
<羨雲編第一話~第三話>
用語・補足説明
【魔道祖師】
羨雲(せんうん)編<第一話>連携
過去 温若寒の最後
現在 <金鱗台>
仙督(せんとく)・・射日の征戦後、金光善が仙門百家を統括する目的で創設を提案し、自身で就いた役職。金光善亡きあと金光瑤が宗主と共に継いだ。
【見張り櫓(やぐら)】
仙門に存在する大小様々な世家はあらゆる地域に分布しているが、辺ぴで風水も悪い土地には誰も拠点を置きたがらず、滅多に足を踏み入れない。そのため邪祟が現れても住人たちは助けを求められず、耐え忍ぶしかない。
金光瑤は宗主の座につくと各世家から人員と物質を調達して、高所から状況を確認できる櫓を、主に貧しい地域になどに的確に配置し始めた。中には私腹を肥やすつもりではないかと疑う者も少なくなかった。
「ニの兄君」
義兄弟(三尊)として金光瑤は聶明玦を一の兄君、藍曦臣を二の兄君と呼んでいる。
藍曦臣は金光瑤を阿瑤(アーヤオ)と愛称で、聶明玦を兄君と呼んでいる。
現在 <雲深不知処>
雲深不知処は『射日の征戦』の前に焼き払われたが、再建されたあとの造りは昔と全く変わらないようだ。
雲深不知処の出入りには通行証がないと結界を通過出来ない。壁を登ったとしても、即刻弾き落された上、ただちに見回りの者に知らせがいってしまう。
静室の床下には天子笑が七〜八個と笛が隠されていた。
まさか藍忘儀のように規律を厳守し、酒を一切飲まなかった者が自分の部屋に酒を隠し、しかもそれを魏無羨に暴かれる日が来るなんて!善でも悪でも一周回って自分に帰ってくるとはまさにこういうことだな、と魏無羨はしみじみ思った。
<冷泉>
湯けむりで視界が遮られないため、中にいる人物の後ろ姿上半身がはっきり見えた。その背中には戒鞭(かいべん)(ムチ)に打たれた傷跡が数十本交差していた。仙門にある、大罪を犯した門弟を懲罰する時に使うもので、この傷は永遠に消えない。魏無羨は打たれたことはなかったが、江澄はある。普通なら一本、二本打たれるだけでも相当に重い罰である。どう考えても殺すつもりで打ったとしか思えない。
魏無羨「(一体どれほどの大罪を犯したらそんな重い懲罰を受けるんだ? そもそもそれほどの大罪を犯した一門の害悪を、藍氏はなぜ生かしておいてるんだろう?)」
魏無羨「藍湛⁈」
藍忘儀の左鎖骨の下、心臓に近い位置に、はっきりとした烙印がある。魏無羨の前世の体にあったものとまったく同じに見える。魏無羨の驚きと疑念は頂点に達し、目が離せなくなる。
【冥室の鐘が鳴る】
中で儀式を行っている人の身に何かが起きた事を示す。冥室の扉は中からしか開けられない。むやみに突入すれば何が起こるか、外からではわからないからだ。
魏無羨が中に入ると藍啓仁たちが意識を失って倒れていた。
魏無羨は藍忘儀の琴に合わせて「招魂」という曲を奏でる。だが魂は召喚できない。二人で合奏して召喚できないなんて、まずありえない。
旋律を変え「安息」という曲を奏で始める。
「招魂」も「安息」も世に広く伝わる仙門の名曲。
藍啓仁「吹くのをやめろ!」
魏無羨には彼の言いたいことがわかってしまった。
『笛を吹くな!合奏するな!愛弟子の琴の音色を汚すな!!』
魏無羨は竹笛で、度々わざと間違え、息も足りないフリをしている。藍忘儀もおそらくここまで下手くそな相手と合唱したのは初めてだろう。それでも鬼腕には効いたようで、腕はゆっくりと倒れ込んでいった。
この死者の魂は体と一緒に引き裂かれてしまったんだ!
藍忘儀「根源を突き止める」
魏無羨「この左腕の持ち主の全身が揃えば身元もわかるはずだし、自然と救う術も見つかるはずだ」
駆魂(くこん)の印・・鬼道の一つで、魂が取り憑くのを防ぐための印。
・魏無羨が献舎で召喚された。
・召喚された場所の近くに鬼腕が放たれた。
・鬼将軍が現れた。
これらが偶然とは思えない。
子の刻(ねのこく)・・23時から1時の間
500里以内・・約2,000㎞弱。
「鬼腕の指し示す方」
鬼腕の怨念に各地で殺気が共鳴した。そこは鬼腕に関係する場所だろう。
魏無羨「自分の体の別の部位か、もしくは自分をこんなふうにした犯人のどっちかだろう。」
<懐蒼山麓(かいそうさんろく)>
11年前村人が消え、奇声が聞こえたという。先日また奇声が響き渡ったらしい。
当時たった一人生き残った女は、その時に何かを見たのだろう、正気を失っていた。
羨雲編<第二話>呪いの印
【懐蒼山(かいそうざん)】
姚(やお)宗主
歳華(さいか)・・金凌が父親から受け継いだ剣
怨念の瘴気(おんねんのしょうき)・・病気や幻覚などを引き起こす、怨念による悪い空気
雲夢江氏の清心(せいしん)の鈴・・江氏の者が腰につけている銀の鈴。集中力を高め、精神を安定させる効果がある。
量人蛇(りょうじんじゃ)・・人に会うと立ち上がって背比べをし、自分の背の方が高ければ相手を呑み込むという妖怪。射日の征戦後、百鳳山の狩場で魏無羨と藍忘儀は量人蛇の変異したものと遭遇している。
困屍陣(こんしじん)・・屍の動きを封じ込め、怨念を抑え込む、数百年前の古の術。
金子勲(ジンズーシュン) 金子軒の従兄
鬼腕が指し示した場所に現れた、困屍陣の影響を受けないほどの強い邪鬼を持つが、鬼腕ほどではなく、駆魂の印もない首の正体
問霊によると、 金子勲は魏無羨に千瘡百孔(せんそうひゃっこう)の呪いをかけられた、それを解けと言っている。
【千瘡百孔の呪い】
呪われた者に初め自覚症状はないが、しばらくすると毛穴が大きくなり全身大小の黒い穴に覆われるまで増え続ける。皮膚の表面が覆われ尽くすと内臓に広がる。
呪いを跳ね返されることにより呪った者の体にも同じような呪いの痕跡がある。
呪いを解く方法は2つだけ。
1 呪った者自身がこれまでの修練と成果とを引き換えに自ら呪いを取り除くこと。
2 呪った者を殺すこと。
呪われた者の呪いの跡は死んでも消えない。体も腐らない。呪った者が呪いを解くか死ねば消えるため、魏無羨が死んだあとも金子勲の体に呪いの跡があれば、呪いをかけた者は別にいると証明される。だが、体はない。
羨雲編<第三話>人食石堂
懐蒼山には死体を使って実験が行われた痕跡があった。切断した亡骸を別の亡骸と接合することで、怨念を散らしている。鬼腕も死体がバラバラに切断されたものだ。
また、死体にあった符紋(ふもん)は、凶暴な屍を作り出すことが出来るようだ。
金子勲の首が暴れなければ、陣が張られたこの場所が知られることはなかっただろう。
首は鬼腕同様、同時期に突然出現している。
困屍陣を破る魏無羨
別の場所で霜華(そうか)剣の跡、霜花(そうか)の印の傷跡と駆魂の印がある死体が見つかる。
暁星塵(シャオシンチェン)
魏無羨の母親蔵色散人と同じ抱山散人の弟子。
剣は霜華 剣落霜天(けんらくそうてん)という技で剣の痕跡(霜花の印)を残す。魏無羨が命を落としてから一年後、修行をしていた山から下りてすぐに名を揚げた仙師。どの世家にも属さないと明言し、友と共に血筋を重視しない門派を作ろうとしていた。
風邪盤(ふうじゃばん)・・邪祟がいる方角を指し示す。魏無羨が発明した。現在は仙師たちが一般的に使用している。風邪盤だけでは特定の邪祟などは示すことが出来ないが、連結術(れんけつじゅつ)によって術をかけた者( 駆魂の印をつけた者)がいる方角を指し示す。
逃げ出した鬼腕の行先は清河聶氏の領域
【世家公子の風格容貌格付ランキング】
仙子(シェンズー)・・金凌の飼っている霊犬。金光瑤から貰っている。
仙子は藍忘儀の前では暴れてはいけないとすぐに悟ったらしい。
【行路嶺(こうろれい)】
別名人喰い嶺と言われ、石堂には人を食べる怪物がいて、足を踏み入れたら骨の欠片さえ残らないという噂がある。
清河聶氏は聶明玦が亡くなり、『一門三不知』『知らぬ存ぜぬ』の聶懐桑が宗主となっている。金氏と藍氏の二大宗主に助けられて辛うじて宗主の座に座っていられると言えよう。
【犬を怖がる魏無羨】
幼い頃に両親を夜狩で亡くした魏無羨は、江楓眠に引き取られるまで、ずっと路頭に迷い、野良犬と食べ物を奪い合っていた。追いかけられたり、噛まれたりで、心の奥底に根を張った強い恐怖は、どれだけ時間が経っても薄れる事はなく、克服できずにいる。
江楓眠は二人が遺した子供をずっと探していた。