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アニメ【魔道祖師】<羨雲編第六話>用語・補足説明 その8

アニメ魔道祖師

<羨雲編第六話>

用語・補足説明

 

アニメ『魔道祖師』のエピソードごとに
人物紹介・用語説明・補足説明などを
小説やラジオドラマより引用して記載しています。
 

【魔道祖師】

羨雲編<第六話>進むべき道

 

【自我を取り戻す温寧】

彼の手首足首の鉄の枷と鎖は普通のものではない。温寧を拘束するために作られた特別な鎖だろう。仙剣でなければ切断は出来ない。

 

魏無羨「お前は既に灰にされたことになっていたし、おそらく蘭陵金氏が裏で手を引いていたに違いない。」

この凶暴な鬼将軍を欲しがる世家があってもおかしくはない。

命令に従わせるために釘を頭に埋め込んで理性を失わせたのだろう。釘が抜けた途端、温寧は必死に痛みをこらえている。死してなお、「苦痛」を感じられてしまうなんて。

逃げられた蘭陵金氏の方は鬼将軍を隠していたことを公には出来ないから、表立って大々的に捜索することはしないだろう。

 

温寧江宗主が配下を率いて乱葬崗を攻めて、若様を殺したと聞きました」

魏無羨「まて、俺は江澄に殺されたんじゃない不安定な道を俺が選んだ時点で、平穏な一生は歩めない、仕方のないことだ。」

温寧「・・あなたの最期は痛ましいものだったのですね」

 

P R

 

15年前 <夷陵の町>

魏無羨が下山出来る日数は限られている。乱葬崗にいる人ならざるモノたちを鎮めているからで、遠くまで行けない。しかし落ち着きのない彼は買い付けという名目で最寄りの小さな町に行く。ある日、温苑を連れて買い付けのために下山した。

彼がジャガイモを値切っているうちに温苑がいなくなっていた。

白い服の裾を握りしめて「お父ちゃん」と泣き叫ぶ子供と、周りを取り囲む衆人から攻撃の的にされ、微妙な表情になっていく藍忘儀

魏無羨は笑い過ぎてどうにかなりそうだったが、温苑の方は泣きすぎて呼吸困難になってしまいそうだったのでやむなく話しかける。

魏無羨「あれ?藍湛?」

藍忘儀「その子は?」

魏無羨「俺が産んだ」

魏無羨は悪びれもせず「せっかくお前が夷陵に来て、偶然会えたんだから」と食事をして昔話でもしようと藍忘儀を誘った。藍忘儀に注文させると、料理はほとんどが山椒まみれの辛い物ばかりだった。

魏無羨てっきり姑蘇人は皆辛い物は食べないと思ってたけど、お前は意外と好きなんだな

藍忘儀温苑のために注文した甘い汁ものもあった。

藍忘儀魏嬰。お前の霊力は群を抜くのに、なぜ鬼道を?」

 

【呪符が燃える】

乱葬崗に設置した警告陣の警報の役目を果たしている。乱葬崗に何らかの異変だ。魏無羨温苑を小脇に抱えて「悪いけど先に帰るな!」と藍忘儀に謝って走り出す。が、ほどなくして、藍忘儀が肩を並べて走り始めた。

魏無羨藍湛?なんでついてきたんだ?」

藍忘儀なぜ御剣しない

魏無羨剣を忘れてきた!

藍忘儀は二人を一緒に避塵に乗せ、空中に飛び上がった。

 

誤って呪符を剝がしてしまったせいで、温寧が結界を破り、屍たちがみな逃げてしまったらしい。

魏無羨は幾重にも封印の陣を張って、陰虎符の怨念を怨念で封じ込めていた。この陣は魏無羨の血を使わないと破れないと言う。

温寧からの打撃により血を吐き出す魏無羨藍忘儀の目の前で陣が消える。

 

温寧「・・若様」

温寧が理性を取り戻す。魏無羨は窮奇道での時、一時的な衝動と憤怒のせいで、温寧を低階級の凶屍に作り上げてしまった。冷静になってから、温情に約束していたのだ。温寧の意識を必ず取り戻すと。

――それが成功したのだ。

 

姉弟をそっとしておくため、藍忘儀を伏魔洞(ふくまどう)へと案内する。

魏無羨「伏魔洞の名前は俺がつけたんだ。どう思う?」

押し黙るに藍忘儀

魏無羨「わかってるよ、お前は『特に何も』だろ?」

魏無羨「外の奴らがとやかく言ってる話を俺も耳にしたんだ。よくもまあ、自分の巣窟に『王を降させる窟』なんて名付けたもんだなってさ。」

魏無羨「みんな勘違いしてるんだよ。この名前の意味は『王が地面にせて寝る窟』、俺がよくここで寝てるからだ。ここが伏魔洞じゃなかったらなんなんだ?」

藍忘儀「・・・」

伏魔洞には座れるところもないほど奇妙なものがいっぱいに広げてある。旗、刀、箱、血のついた包帯に食べかけの果物、あまりにもひどい有様だ。

 

藍忘儀血の池とは」

魏無羨は伏魔洞にある『血の池』へ案内し、壊された結界を補強する。

藍忘儀「陰気が強すぎる」

魏無羨「そう。だから邪のモノが育つのに適してるんだ。ここはまだ完成していない凶屍を飼っている場所だ」

藍忘儀魏嬰。君は本当に制御できるのか」

魏無羨温寧か?あいつは意識を取り戻すことができたわけだし。問題ないさ」

藍忘儀「史上類を見ない凶屍だ。万が一、彼がまた理性を失ったら・・」

魏無羨「俺はかなりの経験を積んできた。俺が制御するから問題ない」

藍忘儀「ならばもし君に問題が起きたら」

魏無羨「そんなことにはならないよ」

藍忘儀「どうして保証できる」

 

魏無羨藍湛。誰か俺に上手く歩ける道をくれないかな。鬼道に頼らなくても、自分が守りたいものを守れる道を」

藍忘儀は彼を見つめたまま何も答えなかった。二人とも心の中ではその答えを知っていた。

――そんな道などどこにもない。そして解決策もない。

魏無羨「でも、物事の是非はすべて自分の考え次第だ。その結果を他人に称賛されようが非難されようが、それは他人が決めるべきことであって、損得も天に任せるだけさ。これからどうすべきかは俺自身がよくわかってる。そして俺は自分が制御できると信じてる。」

 

魏無羨「(そういえば藍湛に食事をおごると言ったのに、すっかり支払いを忘れてたな。まあ、次は俺がおごってやればいいだけだし。・・・次なんてあるのか?)」

思い返してみると、二人は毎回顔を合わせる度、あれやこれやと気まずい思いをして別れることになる。本当に友達になるのは向いてないのかもしれない。

魏無羨藍湛のことか?道でばったり出くわしたんだ」

温情「出くわした?また偶然会ったっていうの?すごい偶然ね前に雲夢でも偶然会ったでしょう?」

 

一年後 <金凌誕生一か月礼 窮奇道>

魏無羨は飾り房のついた輝やく白い玉の根付の銀鈴を持って、すっかり再建されている窮奇道の辺りを歩いていた。

魏無羨「この銀鈴をつけていれば、低級の妖怪奇怪程度はあの子の体には近づけないんだ。」

温寧「ここ半月の間、伏魔洞に閉じこもって、これを作っていたんですね」

しかしこの金凌への贈り物は、金子勲と接近して戦っている時に袖の中から飛び出し、あろうことか金子勲に向かってまっすぐに飛んでいってしまった。それを掴み、中を見た金子勲「お前、まさか本気で自分が阿凌の一か月礼に参加出来るとでも思っていたのか?」

そこへ「全員やめろ!」金子軒がやって来る。

 

千瘡百孔の呪いにかかるのは、修為が低く、霊力による防御が脆弱であることを意味する。金子勲は他者に知られるのは耐え難い屈辱だったため、金光善にしか言えなかった。一か月礼に魏無羨を招待することを決めたのは金子軒だ。金光善はその招待に乗り気ではなく、金子勲に密かに裏をかくように提案した。

金子軒は些細な事でも包み隠さず妻に話してしまうため、計画が漏れ、魏無羨に回避されるのを恐れて金子勲は彼には黙っていた。

 

金子勲子勲?なぜお前が来るんだ⁉金光瑤は?」

本来この場に現れ彼に加勢するのは金光瑤のはずだった

しかし金子勲は自分の命が大事だと腹を括って助けを乞う。

金子軒「あいつは金鱗台に閉じ込めてきた。あいつの様子がおかしい事に気付いて、この企みを見抜いたんだ。千瘡百孔の呪いはまだ奴がかけたと決まったわけじゃないのに、なんでこんな行動に出たんだ!それに魏無羨は俺が招待したのに、お前らは俺と妻をないがしろにするつもりか?」

金子勲は反論するが、金子軒に「黙れ!」と一喝され、怒りから手に持っていた銀鈴を粉々に握りつぶしてしまった。

魏無羨の瞳孔が収縮する。



【金子軒の胸を貫通する腕】

いったい、何が起きているのか。魏無羨は呑み込めていなかった。

どういうことだ?なんで一瞬でこんなことになった?

違う。あり得ない。きっとどこか間違っている。

 

金子勲は大声で吠えた。「矢を放て!」

しかし彼は青白い一本の手に首を締め上げられて悲鳴をあげる。

 

魏無羨は呆然とその場に立ち尽くしたまま、身動きできない。

先ほどまで確かにしっかりと温寧を操っていた。制御できるはずだった。

これまでは完璧に制御できていた。

金子軒を殺そうなどとは欠片も思っていなかった。金子軒を殺したいという意思すら一切なかった。

ただ、先ほどなぜかを制御できなくなり・・その結果突然暴走してしまったのだ!

 

【エンディングのあと】

ある日魏無羨が荷物運びのために温寧を連れて夷陵の町で買い出ししていると、見覚えのある人影が現れた。ついていくとある一軒の小さな屋敷の中庭へ。

魏無羨「・・・師姉」

そこには花嫁衣裳の江厭離が。

魏無羨江厭離の婚礼には行けず、花嫁衣裳も見られない。だから江澄江厭離はこっそり彼一人だけに見せるために夷陵まで来てくれたのだ。

婚礼もまだだというのに、未来の江澄の甥っ子の字(あざな)魏無羨に決めてもらう。それを提案したのは江澄だった。

江厭離「二人のために汁物を持ってきたのよ」

二人に椀を渡すと、江厭離江澄によって門の外に追い出されていた温寧にも椀を渡す。

江厭離「ごめんなさい、もう小さな椀しか残っていなくて。どうぞ」

温寧「あ・・わ、私の分まで?江殿、ありがとうございます・・ありがとうございます」

温寧は申し訳なくて本当の事は言えなかった。・・死人は物を食べません・・

 

魏無羨は路地を後にする。温寧は両手に椀を持ったまま黙々とその後に続いた。

温寧「私は飲めないけど、他の人に飲ませてあげられますから・・持って帰ります」

江家姉弟がここまで来ることは決して容易ではなかったはずだ。もし誰かに見られれば、二人が人々に見せるために演じた決別の大芝居の全てが無駄になってしまうのだから。

 

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