アニメ 烈火澆愁 (れっかぎょうしゅう)
用語・補足説明
注)日本語翻訳版小説は出ていないため、中国語版の独自翻訳による独自解釈となり、著者様の意に沿ったものではない可能性があります。あくまで参考としてご覧ください。
「21世紀へようこそ」
現代で生きる『炎の守護者』宣璣の前に現れたのは、歴史上の英雄でありながら、(おのぼり)『人魔』として召喚された皇帝盛霊淵。
Priest著、中国の原作小説を基にしたファンタジーBL小説
【烈火澆愁】
<第1話> 人 魔 召 喚
空挺兵(くていへい) ・・・エリート兵士。
【異常現象・特殊個体対策センター(異対センター)】
大木『創業の木』を土台に本社ビルは建てられた。
任務はさまざまな異常な出来事や異常なエネルギーの動きを監視、特定、処理し、秩序を維持し、社会の繁栄と安定を守ること。『吸血コウモリの不法侵入』『市内の河川に正体不明の渦潮が出現』『三つ首の怪物事件』などが管轄である。
『特殊能力者』のための唯一の公認自治機関。『金属系』、『植物系』、『氷水系』、『雷火系』、『精神又はパワー系』、『特殊その他』の6つの部門がある。
【特殊能力者】
特別な能力を持つ人々。なぜこのような能力を持つに至ったかは解明されていないが、異対センター内部資料によれば、およそ20万人に1人が『特殊能力者』、略して『特能人』である。
実際のところ『特能人』はそれほど『特別』なわけではない。彼らのほとんどは普通の人々とあまり変わらない。大抵は鋭い聴覚と視力、直感、そして日常生活ではほとんど役に立たないいくつかの特殊能力があるだけだ。
宣璣(シュエン・ジー)
『千妖(せんよう)図鑑』
宣璣が視線を集中させると、目の前に現れるぺージ上に小さな文字が浮かび上がり、見たものを伝える。通常は名前のみが表示されるが、詳細な説明が表示される場合もある。
宣璣には生まれた時からこの『本』が備わっていた。取り出すことは出来ず、めくる以外の操作は出来ない。
肖征(シャオ・ジョン)・老肖(ラオシャオ)
肖室長・肖総調度長
雷火系特能人
肖征は数年前の任務中に宣璣に命を助けられた。以来、二人は長年の友人である。その時に宣璣の特殊能力は知られるところとなり、宣璣は異対センターと切っても切れない関係になった。
しかし宣璣は大学卒業後、働くより『お金を使う』事を重視、異対センターへの採用を拒否した。その後営業などの仕事に就いたものの失業し、カードローン地獄に陥る。社会の圧力を受けた彼は安定した仕事に就かなければならないという結論に至った。そんな時に昇進した肖征から採用案内が届いた。
【赤淵(せきえん)大渓谷】
厳重に監視している高危険地域の一つで、峡谷奥地の広大な原生林は開発されておらず、一般公開されていない。峡谷の中心部の巨大な未知エネルギー磁場のせいで、異常なエネルギー現象が頻発している。また、原生林には失われた古代の魔法陣や碑文が数多く残されているが、現在までに解読できたのは10分の1にも満たない。局内の専門家は、大峡谷には非常に危険な何かが封印されているのではないかと推測している。
【善後処理班 班長代理】
肖征「お前はベテランだから研修など必要ない。そのまま業務に取りかかれ。部署と業務内容は社員マニュアルに全て記載されているから、よく確認しろ。前任者からは事情により直接業務を引き継ぐことが出来ない。部署のオフィスは地上36階にある。」
肖征にどの職種が一番合格しやすいかと尋ねた時、彼が少しの沈黙のあと、『善後処理班』と真剣に返事をしてきたのを思い出した。
たまたま、善後班の前班長が病気で退職したため、ポストが空いていたらしい。
【善後処理班(善後班)】
<死骸回収 賠償 デマ火消し>
仕事内容は人的・物的損失に対処し、補償問題を交渉し、被害を受けた一般の人々を慰め、超自然現象が拡大して社会的パニックを引き起こすのを防ぐこと。外勤に対し後方支援(後方部門)となる。
(死体を回収し、金銭を保証し、噂を払拭し、科学的価値を大衆に広めること)
「15人のボーダーライン」
外勤が任務遂行中に超常現象に対して脆弱な一般人が害されるのを防ぐため、異対センターは厳密な画一的なルールを設けている。
ボーダーラインを超えてしまうと労働許可は取り消され、厳しい処罰が科せられる。職務怠慢の疑いがある場合には刑事責任を問われる可能性もある。たとえ有罪判決を受けなかったとしても、将来はない。
『宗族(そうぞく)の指輪』
宗族・・男系(父系)の同族集団。族長が統率している。
宣璣「(目に見えない指輪が許可なく現れた)」
この指輪は『千妖図鑑』と同じく、宣璣が生まれた時から身に備わっている。それは彼の指にぴったりと『生えて』いて、取り外すことができない。髪の毛や爪のようなもので、痛みやかゆみを引き起こすことはなく、何に使われるのか誰も知らない。
デザインがちょっとダサイという点を除けば、普段は見えず呼び出すこともできないので、存在しないものとして宣璣は特に意識していなかった。
「赤淵で問題が」
ゴールデンウィーク中、赤淵大渓谷の古い樹木が数本突然変異を起こして森の中を動き回り、立ち入り禁止区域に侵入して生配信していた人々を襲った。2グループ全員は逃げ込んだ洞窟から無事救助された。しかし、観光客は5人との報告だったが救助されたのは6人。彼らは逃げている最中に偶然出会い、その余剰人はもう一方のグループの者と皆勘違いしていたため、当時は誰も気に留めていなかった。
【赤淵病院】
病院は異対センターによって隔離されていた。善後処理班のターゲットは、さまざまな程度の怪我を負って洞窟に閉じ込められていた数人の観光客だった。病院から退院したあとは公安局に連行され行政処分を受けることになるという。平倩如は身分証明書と携帯電話番号を没収し、検査した。
小李(シャオ・リー)/実習生
宣璣「法術で偽造した身分証か」
宣璣の手の中で『身分証明書』は枯葉に変わり、燃え尽きた。
盛霊淵(ション・リンユエン)
瞬間移動して宣璣の首を狙ってきた盛霊淵の指は、宣璣が指の間に挟んでいたコインにぶつかる。宣璣は自分のすぐそばにあった男の顔をはっきり見ると、一瞬にして言い表せないほどの親近感を覚えた。
コインが爆発し、飛び出した炎で盛霊淵が着ていた黒いウィンドブレーカーの袖口は『溶け始め』、生地は枯れ枝や葉と化した。『火竜』は盛霊淵の手のひらへと吸い込まれた。
盛霊淵「裸であることが恥ずかしいもので」
彼は古代語を口にした。宣璣の素人推測によれば、その言葉は三千年以上前の言葉に少し似ているようだ。そして『千妖図鑑』によると、『彼』は本体ではなく『人形』らしい。
盛霊淵は手を挙げてそっと嗅ぎ、尋ねた。「小妖(シャオヤオ)、お前は純血(の妖族)であるのに、なぜ人に紛れる?」
キョンシー・・・長い年月腐乱せず動き回る死体
宣璣「おかしい・・・」
意図的かそうでないかに関わらず、この盛霊淵はリラックスした口調で、しかし非常に多様な内容で、すべての質問に詳細かつ辛抱強く答えた。
もし彼の話が本当なら、まずそれを引き起こした人物を探しに行くべきではないか?
たとえそいつを見つけられなかったとしても、時代を理解して見慣れたものを探すべきでは?彼はどうして時間を潰しているんだ?
宣璣「一体何者だ?殻から出てこい!」
『千妖図鑑』によると人形の『魂』は眉毛の中央にあり、人形の『CPU』として理解できるという。眉間に『呪いを解く呪文』を当てると動けなくなり、真の姿と体に刻まれた呪文が現れるとあった。
盛霊淵はすばやく反応して手を開きコインを掴もうとした。瞬間、コインは空中で爆発し、彼は炎に包まれた。枯葉で作った偽の服は燃え尽きたが、中にはもう一つの層があった。彼の着ていた白いローブには血で呪文が描かれており、恐ろしい血の臭いが空気中に充満した。
宣璣「誰かが禁術を使って人魔(悪魔)を召喚したのか!」
赤淵大渓谷の樹木の突然変異は当然のことだった。それは人災だ。
【壁に現れた霊紋】
『千妖図鑑』は霊紋に対し『千霊法陣』という一行を表示した。
宣璣「羅翠翠、肖征に電話して伝えろ!突然変異の木は単なるおまけで、赤淵の騒乱の主な原因はおそらく『千霊法陣』だ!」