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アニメ【烈火澆愁】用語・補足説明その4<第四話> 

アニメ烈火澆愁 (れっかぎょうしゅう)

用語・補足説明

アニメ『烈火澆愁』のエピソードごとに
人物紹介・用語説明・補足説明などを
原作小説を参照して記載しています。

注)日本語翻訳版小説は出ていないため、中国語版の独自翻訳による独自解釈となり、著者様の意に沿ったものではない可能性があります。あくまで参考としてご覧ください。

 

【烈火澆愁】

<第4話> 神 識 結 合

神識(しんしき)・・・精神と意識

地面に膝をついた宣璣を背中から現れた一対の巨大な炎の翼が支えた。目の前が暗くなり、宣璣は倒れた。

 

 

 

目を覚ました宣璣は病院にいた。彼の背骨は空っぽだった。

 

肖征「我々が撃った季清晨は『普通』の人だった。彼は蝶に完全に支配されていたにもかかわらず、まだ生きていた。死因は銃撃されたことで、彼の体にいた蝶もろとも死んだ。2点減点されたが・・・大したことはない。まだ10点ある。今後は外勤任務に就くこともないだろうし、直接指揮する機会もそう多くないだろう。もう十分だ。」

 

宣璣「そこに載ってた人々が生霊にされた」

肖征「被害者たちには『賞味期限が短いので、出来るだけ早く食べてください。』と畢春生の特殊能力が含まれた音声メッセージが送られていた。彼女によって救出された人々は記憶が改変されており、また彼女を信頼しているため、特に暗示の影響を受けやすかった。たとえ食べたくないものであっても、メッセージを聞いてすぐに開けて味わったのだろう。」

彼女は8年間、家族がゾンビではないかと常に疑いながら、不安な悪夢の中で暮らしていた。狂ったように家族全員の頭を割ってみて、自分の母親と息子には寄生されていないと分かった時、一体どんな気持ちだっただろうか。

 

宣璣「蝶に感染してた少年は?」

宣璣「あの少年も畢春生に救われたのか?」

肖征「いや。」

少年はこれまで畢春生や異対センターとは一切関係がなく、面識もない。また畢春生はどのようにして『千霊法陣』を知ったのか・・・これらは現時点で明らかになっていない。

宣璣「彼女の能力は、『鏡花水月蝶』にも効くのだろうか?」

肖征「ああ、人には感情や本能がある。しかし、鏡花水月蝶には『思考』も『感情』もない。外部の情報に基づいて宿主の身体を操るだけだから、人間よりも超能力の影響を受けやすいだろう。」

 

雷雨の後、赤淵大峡谷は豊富なオゾンに覆われた。千霊法陣が消え去るにつれ、混乱を引き起こした突然変異の木々も枯れてしまった。

 

傑出(けっしゅつ)・・・ずばぬけて優れていること

 

宣璣「赤淵か・・」

宣璣は自分が何者なのか自分でも分からなかったので、人魔が彼を『小妖』と呼んだ時意義を唱えなかった。

彼は決して若くはなく、これからも歳を取ることはないだろう。生まれた時からこの顔をしており、それはこれからも変わることはないだろう。鏡で自分を見ると、『千妖図鑑』には『南明炎の守護者』という一行の文字しか現れない。

『守護者』・・・どんな種族なのか、人間なのか魔物なのか、外来種なのか特産品なのか・・・役立たずの『千妖図鑑』は何も知らない。

 

宣璣は赤淵大峡谷にある古代都市で生まれた『族長』である。10年前、彼は山から『世界』へ出た。壮観な曲がりくねった山道を見つめていると、不吉な大きな音が聞こえた。

彼は車の事故に遭遇し、車が爆発する前に人々を救出した。

車の中には父親と息子が乗っていた。息子はその場で死亡した。周囲は荒涼とした山々と荒野で、宣璣は誰に助けを求めればいいかわからなかったため、翼の羽根を使って死者の生前の記憶の一部を覗いた。死後1、2分以内なら可能で、見える量や内容は、意識が消える前に死者が何を考えていたかによって決まる。

一般的に、事故で亡くなった人は死ぬ前に極度の恐怖から本能的に助けを求めたいと思うもの。宣璣は助けを求める方法について手がかりが欲しかった。予期せず、車が横転した際に若者は頭を打ったようで、それに気付かないまま死亡した。そのため彼の意識は漠然とした日常の些細なことで満たされていた。

宣璣は意識を失った父親の延命措置をしながらも、亡くなった少年の人間事情を半ば理解しながら聞いていた。この若者は大学に入学したばかりだった。家、学校、将来の夢、密かに恋する少女と別れる憂鬱、その全てのみずみずしい若さが宣璣の耳に流れ込み、彼の体が冷えるにつれて消えていった。

意識を失っていた父親が一瞬目を開けた。出血多量のため、幻覚の中宣璣を自分の子と間違えた。宣璣は父親の指示に従って携帯電話を見つけ、長い間それらをいじり、驚いたことに警察に通報することに成功したのだった。

 

楊潮ヤン・チャオ

 

「斉(せい)武帝 盛瀟(ション・シャオ)は妖王を滅ぼして『清平司(せいへいし)を設け、半妖を受け入れた。」

史書によれば、古代、人類と妖族は100年にわたって戦争し、何世代にもわたる血の確執を招いた。人間と妖族の混血である『半妖』は平帝の息子、斉の武帝 盛瀟のもとへ亡命し、斉の武帝は彼らの力を借りて妖王を倒した。世界に平和が戻ると彼は約束通り半妖たちに居住地を提供するため『清平司』を設立した。

『清平司』は異対センターの前身であり、現代の特能人は半妖の末裔であるとも言われているが、『清平司』は700年以上前に廃止されており、異対センターは近代になって設立されたばかりなので、両者は全く関係がない。

 

【『梁山伯と祝英台』】(りょうざんぱくとしゅくえいだい)

梁山伯祝英台という二人の恋愛を語った中国の四大民間説話の一つ。梁山伯の墓に祝英台が身を投じると、二匹の蝶が出てきて飛んでいった。

 

宣璣「異対センターの蝶じゃない可能性は?」

史料によると、『鏡花水月蝶』は古代の特別な能力を持つ達人によって封印されたものらしい。 後世管理出来る者が減って保存が困難になり、局に引き渡された。古代の人々が最初に蝶の卵を封印した際、人々に感染した後群衆に広まらないような特別な処理を施したのではないかと推測されている。

『鏡花水月蝶』についての記録にはこう書かれていた。

寄生虫の一種で危険度は一級、人体にのみ寄生する。幼虫と卵は長期間潜伏する。成虫になると新たな宿主に寄生する能力は失われる。元の宿主から離れたり、元の宿主が死んだりすると、成虫は 通常一時間以内に死ぬことが多い。』

 

宣璣「つまり、この蝶はまったく繁殖しないんだ。『鏡花水月蝶』は自然界に存在しているものだと思っているのか?もしそうだとしたら、寄生虫にとって人間の脳と豚の脳の違いは何だ?なぜこの蝶は人間にしか寄生しないんだ?」

 

畢春生の自宅で見つかった蝶の卵はすべて、生殖能力のない加工された蝶であったことが判明した。

少年に寄生した蝶は『鏡花水月蝶』の記録とは相違する。

東州出身のあの少年の何がそんなに特別なんだ?

 

【剣が宣璣の手を切り裂き、血が流れ落ちた。】

宣璣の生来の剣が彼自身を傷つけることは不可能なはずだった。そうでなければ、毎日剣を背中に刺していた宣璣は腰から下が麻痺していたはずだ。

しかし彼の生来の剣だ。彼の手から離れると傷はすぐに自然と治り始めた。

 

宣璣は『人魔』に関する関連記録を見つけ、自分の剣に疑いを持ち始めていた。記録には『人魔は肉体が滅ぼされても、執着が生じれば魔力が集まり、再びこの世に戻ってくる危険性がある。人魔の名は口にしたり、考えたりしてはならない』とあった。

理論的には、人魔は他の霊的なものに憑依することができる。

宣璣は自分の剣が「霊的な」ものと言えるのかどうかわからなかったが、この剣は彼が物心ついたころからずっと彼と共にあった。そしてそれはただの物体ではないと常に感じていた。宣璣は炎の中で生まれたので、彼の出生剣はすべての邪悪が滅せられる場所であり、邪悪な生き物がそこに憑依することはできないはずだ。

しかし、それがあの人魔だったとしたら・・・そのような奇妙なことが起こる可能性はゼロではない。実際、指輪は彼を守ったのだから。

 

盛霊淵は身体が砕け散り、魂は飛び去り、ようやく一万年から八千年は安らかに眠れるだろうと考えていた。しかし、昼寝が終わる前に起こされてしまった。

一体何が起こっているのか?

切り刻まれた後遺症はかなり和らぎ、頭もすっきりしてきた。それから彼は自分の体を触ってみたが、非常に微妙なものだった。『見る』ことも『聞く』ことも出来たが、これらの感覚は彼の五感から来たものではなかった。何かの装置に取り付けられているのだろうか?

盛霊淵「・・・まさしく小妖の剣だ。」彼は頭が痛くなった。

その剣は3フィート以上の長さがあり、非常に重い。盛霊淵は剣は小妖の背中から引き抜かれたことを思い出した。それは彼の生来の武器であるはずだ。その小妖は火の要素を持って生まれたかのようだった。寒さや陰のものとは最も相性が悪いはず。

盛霊淵は最も陰で冷たい。

それなのに小妖の剣は彼を拒絶するどころか、大切に育んでいるかのようだった。

盛霊淵「奇妙な。」

 

盛霊淵「苦なくば滅す必要なく」・・煩悩がなければ滅する必要なし

盛霊淵「智なくば得るものなし」・・学ばなければ得るものはない

 

宣璣「先輩、前世には執着なさそうだな」

宣璣人魔の「記憶喪失」という主張が嘘ではなく、彼の記憶は本当に始まりも終わりもない霧だったことを知った。

 

山羊髭(やぎひげ)(名前なし)

銃撃された季清晨の仲間

 

宣璣「捕まえろ!!」

宣璣は思った。「これは剣の中の人魔を殺す良い機会だ!」

盛霊淵は思った。「この小妖も死ねるなら、清いことではないか。」

 

宣璣はためらうことなく重剣を振り上げた。剣から炎が噴き出す。山羊髭男の背後に現れた暗黒の穴から伸びてきた骨の腕が一体どんな邪悪なものなのか分からないが、触れた瞬間、窒息するような血のオーラが襲い掛かり、 剣の炎までもが黒く染まった。

宣璣は重剣が自分の手に張り付いているのを感じた。冷たく黒い炎が貪欲に剣に沿って湧き上がり、盛霊淵の意図的な伝導の下、宣璣の全身を包み込んだ。

 

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