残次品~放逐星空
(ざんじひん~ほうちくせいくう)
用語・補足説明

注)中国語版の独自翻訳による独自解釈となり、著者様の意に沿ったものではない可能性があります。また、アニメは改訂版であり、設定が原作とは違っている部分もあります。あくまで参考としてご覧ください。

「残次品」は中国の小説家Priestによる長編SF・BL小説でラジオドラマ、アニメ、漫画が配信。3DCGアニメ『残次品 放逐星空』は美しい映像と音楽、壮大なストーリー展開、第30回中国SF銀河賞最優秀作品賞を受賞。
<エピソード1> エデンの外
薔薇之心(バラのこころ)星域周辺
星際(せいさい)連盟は白銀(パイイン)要塞の林静恒上将に対し、公然と命令に従わず、 軍事物資を違法に密輸し、度重なる反人類的発言の容疑に対して尋問に応じよ、
と首都星への緊急出頭令を発令した。
林静恒はこの命令に従わなかったが、元帥からの『戦略的な妥協』の要求を受け入れ、武器を捨てて非武装の星艦『静淵(ジンユエン)号』で白銀要塞から首都星へと向かった。

林静恒(リン・ジンホン)
星際連盟の第16代上将。
極めて重要な軍事拠点である『白銀要塞』において、連盟における軍事行動と展開の最高権限を握っていた。
上将・・・最高位の軍事階級。連盟の歴史上、上将はたった十六人で、50歳未満の上将は二人のみ、最前線にいた上将は林静恒ただ一人。林静恒は連盟最後の上将と言われている。

湛盧(ジャンルー)
爬虫類好きな人工知能。人型とロボットアーム型の両方の形態を取る。
本体機甲(きこう)は白銀要塞にある。量子AI核心装置(機甲コア)であり、他のデバイスを介して遠隔操作を行うことも出来る。
『静淵号』は、第一星系にありながら唯一人類が探索していない、立ち入り禁止区域『薔薇之心』の軌道に乗ることを余儀なくされ、
新星暦270年4月1日『薔薇之心』外に潜伏していた星際海賊の襲撃を受けた。
星際海賊・・・連盟政府が八大星系を掌握した後、便宜上、政府に反抗するあらゆる非合法武装集団を『星際海賊』と呼ぶようになった。
星艦と機甲・・・宇宙空間を航行する乗り物は、一般的に星艦と機甲の2種類しかない。星艦は軍事目的にも民間目的にも使用可能で、広義の用語だ。機甲は連盟法で厳密に軍事用にしか使用を許可されていない。実験室に保管できるような小さな一人乗り用機甲から巨大な超時空重量機甲まで多岐にわたる。
第一星系 連盟首都星
星際連盟設立年を新星歴元年とし、同年エデンが確立した。
星際連盟は合計八つの銀河を統制。首都星が位置する第一星系をピラミッドの頂点とし、第二星系、第三星系・・・と順に首都星から遠ざかるほど発展も遅れていく。

連盟秘書長ゴードン
『林静恒上将が暗殺された』
首都星にその知らせが届くと、世論は騒然となった。
林静恒上将の死に激怒した元帥は辞表を叩きつけた。
そして林静恒上将によって連盟領域から完全に追放されていた星際海賊が再集結、甚大な被害をもたらしたことから大規模デモが発生、圧力を受けた首都星は態度を一変させ、強制召還については言及することなく彼を称え、盛大に追悼した。
林静恒上将は突如として人類の宝、前例のないほど偉大で、栄光と正義に満ちた存在へと変貌した。

連盟秘書長夫人林静妹(リン・ジンシュー)
林静恒の実妹。1年前にゴードン秘書長と結婚。
林静妹はゴードンによる舞台上の悲しげなショーに耳を傾け、時折ハンカチを取り出して象徴的に目尻を押さえたのだった。
林静妹「(必ずその命で償ってもらう)」
『未知の生命体を発見』

生態ポッドの栄養液の中で休眠状態にある『人』だった。
生態ポッドには厳重な暗号化システムがかけられていて、強制的に破られた場合核爆発が引き起こされる。
生態ポッドでは服を着ることはできない。
<五年後> 第八星系 北塔(ベイター)星
第八星系はピラミッドの一番下に位置し、密集している他の七つの星系とは異なって地理的に孤立した島のような様相を呈している。
『北塔星』という惑星は第八星系の中で最も人口が多く、比較的まともだと考えられている。混沌と荒廃してはいるものの、依然として産業と恒星間交通が残っており、人々は生き延びていた。
道端のゴミ箱が生物の死骸を検知し、自動清掃モードを起動。ここではゴミ箱に拾われる死体を見るのは珍しくない。
星河運輸のバスは運営会社がすでに倒産しているため無料であり、整備は行き届いていない。自動運転のループを繰り返しているだけだった。
湛盧はバスのシステムにハッキングし、設定地点である『ボロ酒場』の近くに停車させた。

ペニー

黄静妹(ホアン・ジンシュー)
林静恒「連盟の秘書長夫人と同名か」
『連盟の秘書長夫人』って一体何なんだろう?第八星系の少女には聞いたこともないし、意味も分からなかった。
でも他人のIDは誰もが簡単には見られない事は分かっていた。
「警察官?」
黒洞(ヘイドン) 四哥(スーグー)
『黒洞』は北塔星に拠点を置く裏組織、『見えない政府』。
現ボスである四哥の出自については諸説あるが、この人物は黒洞に入って数年で有名になった。
元ボスは命の危機を救ってくれた林静恒を四番目の弟子としたが、その後彼と入れ替わった。人々の間では多くの陰謀説が広まっており、真偽は定かではないが、元ボスの腹心だったペニーが反旗を翻し、内部から共謀したようだ。
当時、北塔星の支配は黒洞だけではなかったが、林静恒が黒洞のトップに立つと支配力を持つようになった。
<ヴィーナス港>
半ば放棄された星系間港だ。今では、定期的に基本的なメンテナンス作業を行う労働者が数人しかいない。

スパイダー
スパイダーはヴィーナス港から北塔星を脱出するつもりだった。セキュリティを難なく回避し、巡回中のロボット警備員の位置を大まかに確認すると電子妨害装置を使用、ロボット警備員と監視装置の両方がジャミング(電波妨害)を起こした。
しかし、突然警報システムが作動。
第八星系の田舎者ばかりのこの貧しい地域で、この妨害技術は一体どこから来たのか?
スパイダーが左胸に手を当てると不可視のフィールドが、津波のように外側へと広がった。