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アニメ【残次品~放逐星空】14 人類の未来はどこへ向かうのか?<その2>

残次品~放逐星空

ざんじひん~ほうちくせいくう

注)ネタバレ含みます。
小説家Priest著『残次品』原作小説を参照して記載しています。中国語版の独自翻訳による独自解釈となり、著者様の意に沿ったものではない可能性があります。また、アニメは改訂版であり、設定が原作とは違っている部分もあります。あくまで参考としてご覧ください。
 

人類の未来はどこへ向かうのか?<その2>

 

 "「静恒、君が将来、充実した幸せな人生を送れることを願っている。」 ”

 

連盟を離脱してからの5年間、林静恒は束縛のような『白銀要塞最高責任者 林静恒上将』の『イメージ』を振り払い、生き埋めにされてきた自我を見つけようと何度も試みてきた。

しかし、彼は本当の自分を思い出せなくなっていた。

 

P R

人生は戦いに満ちていた。傍から見れば権威と権力の象徴のように見えたが、実際には常に『無力感』に苛まれていた。家族、友人・・・周囲の人々や物事は、まるで細かい砂のように流れ去り、取り返しのつかないほどに彼を置き去りにし、小さな傷跡を残していった。

 

他人の目から見た林静恒は、なんらかの象徴、標識、崇高な伝説のようで、喜びも悲しみも趣味も感情もなく、まるで人間らしくない。

陸必行は突然孤独を感じた――林静恒の孤独を。

 

独眼鷹は怒りっぽかったが、愚かではなかった。連盟内での陸信の元部下の消息を聞き、徐々に事態を把握していった。しかし林静恒を見ると、やはり腹が立った。こいつはあまりにも頑固で独善的だ。『何でも自分で仕組む、説明しない、誰も信用しない』という彼の悪行は、叩かれてしかるべきだった。

 

林静恒は自分がチェスの駒を握っていると考えていた。その結果、連盟は崩壊し、八大星系は海賊の火の海に沈んだ。運命は彼にイエローカードを突き付けたのだ。それでも彼は依然として自らのやり方を変えることを拒み、傲慢な態度を貫いた。運命はもはや忍耐の限界に達し、彼に2枚目のイエローカードを突き付けた。

イエローカードは2枚でレッドカードだ。

 

トゥラン「彼は白銀要塞の司令官であり、連盟最後の上将だ」

だから、どれほど連盟を憎んでいたとしても、人生の最後の瞬間までこの二つの星系を調整するために最善を尽くすだろう。

たとえ連盟が彼を認めなかったとしても、たとえ連盟の人々があらゆる手段を使って彼を殺そうとしたとしても。

烏蘭学院は洗脳学校なのかもしれない。

 

陸必行「(は連盟を愛している。だが、連盟は彼を深く傷つけた。それでも彼の魂の根底には、烏蘭学院、そして連盟から受け継いだ何かがあり、はそれを手放すことができない。)」

 

ハーデン博士はなぜこれほど多くの人が林静恒の死を望むのかを理解し始めた。この男は、生きている限り世界を揺るがす力を持つ男だ。

 

トゥラン「もう少し自制された方がよいかと・・・」

林静恒「なぜ俺が自制しなければならないんだ?」

トゥラン「もう少し優しくなれないかな、と。そうすれば、世界は愛と良い香りに満ちていることに気付けると思いますよ・・・」

林静恒トゥランを汚水溜めに投げ込んで、『愛と香りに満ちた世界』がどういうものかを体験させるべきだと考えながら、無理やり笑顔を浮かべて彼女を見た。

彼は怒りというものは結局のところ、自分自身と折り合いをつけられないことに起因するということを知っていた。

 

陸必行「僕自身が理解できなければ、どうやって問題を解決できるんだ?どうやってタイムリーな支援が提供できるんだ?どうやって君を守れるんだ?」

林静恒は『守る』という言葉に胸を突き刺されたような気がした。「守ってもらう必要があるのか​​?」

 

陸必行「なぜ他人に好かれるのが怖いんだ?他人と親しくなるのが怖いんだ?密かに親切にしていることを他人に知られるのが怖いんだ?」

林静恒「・・・・俺には個人的な人間関係を維持する気力がない」

 

陸必行「僕の気持ちを考えてみてくれないか?もう少し真剣に、僕をよく見てくれないか・・・、 自分がどれだけひどい男か分かっていないのか?」

陸必行「君が夢見る惑星や場所がこの世界にある?どこを彷徨ったとしても、戻って残りの人生をそこで過ごさなければならないと感じさせられる・・・君の人生で大切なものはある?すべてを犠牲にしてでも守りたいものはある?」

 

林静恒「俺が生涯求めているものの答えは何なのだろう・・・」

 

 

"「もし我々が宇宙で粉々に砕け散ったとしても、・・・我々の魂は故郷へと戻るだろう。我々が出発した場所、命をかけて守ると誓った場所

――『自由宣言』の場所へ」 ”

 

連盟の自由宣言には、『魂は高貴に生まれ、すべての人は自由かつ平等である』と述べられている。

 

林静恒は連盟の​​自由宣言を嘲笑した。

 

白銀九隊員「我々は自由宣言のために戦うことを誓った。だが我々が連盟と袂を分かつことになったのは、連盟が先に自由宣言を破り捨てたからだ」

 

ハーデン「『自由宣言』の立案者たちは、世界中のすべての人が同じ尊厳を持って生まれ、生涯を通じて自らの人生の限界を探求し、人生の幅を無限に広げ、自らの意志に従って生き、自由に自己を表現し、宇宙のどこにでも自由に行き来できるようにしたい、と言っていたのを覚えています。人間本来の権利と自由を実現しようとしました。しかし、この目標はあまりにも幻想的だった」

 

“ 誰も本当の自由とは何かを知らない。 ”

 

ホープ「連盟の自由宣言は素晴らしいものでしたが、それから300年も経たないうちに、今にも崩壊しそうな状況に陥ってしまいました。なぜでしょうか?」

 

陸必行「それが自由の代償だと言うんですか?」

ハーデン「それが自由を追求する代償です。」

 

陸必行は思い出していた。は当時、「第八星系自衛隊司令官」であったものの、実際には白銀要塞の林静恒上将であり、白銀十衛に自由宣言を守るよう命じた。そして彼は連盟のために命を落とすところだった。彼は連盟を裏切りたくなかったのだ。

 

ミントトゥラン将軍、あなたはまだ・・・連盟の自由宣言を信じますか?」

「ああ」トゥランはためらうことなく答えた。

 

林静恒「第八星系の民にとって、陸信は連盟であり、自由宣言そのものだ。自由宣言こそが、彼らを彩虹ウイルスの深淵から救い出し、凱菜親王の暴政を打ち破った。陸信は初めて、彼らに別の生き方があること、自分たちがまだ人間であることを認識させたんだ。」

 

 

第八星系がまだ『域外』であり、凱菜親王が君臨していた時代、当時烏蘭学院生だった陸信はその惨状を目の当たりにした。その十数年後、彼は連盟の旗を掲げて進軍し、第八星系を奪還した。

独眼鷹凱菜親王を倒すために、我々は陸信を信じたんだ。」

 

連盟管理委員会はそこが荒涼として価値のない場所であるとし、第八星系に『民主自治政府』を樹立した。空脳症の発生率が高い第八星系には、エデンを設立するための条件が欠けていたのだ。科学と文明が急速に発展を遂げていく一方、第八星系だけは海賊たちによる衝突や内乱によって打撃を受け続けた。

林静恒陸信は連盟軍事委員会に何度も域外海賊の殲滅を提案したが、軍事予算の不足を理由に却下された。」

 

エデンが人々の生活に溶け込んでいくにつれ、『残次品』(欠陥品)は徐々に周縁化され、差別に苦しむ多くの空脳症の者たちがエデンのないこの貧困の地へ移住した。

 

ローラ「なぜ第八星系が苦難に遭わなければならないのかご存じですか?連盟には本当に貧困撲滅のための資金と情熱が欠けているなどとお思いではないですよね?」

 

第八星系は百年以上も整備されず、混沌とし、自分の利益だけを追求する人々で溢れていた。貧困と苦難は、人の尊厳、知性、そして思いやりを蝕みかねない。

 

陸必行、もし君がまだ白銀要塞にいて大規模な海賊の侵攻を受けたら、第八星系を放棄する?」

林静恒は少し考えた後、率直に言った。「もちろん、第八星系も連盟軍の領土であり、敵に一寸たりとも譲るつもりはない。だが、本当に必要な場合は死守するつもりはない。戦略的な一時撤退は許容される。」

陸必行「つまり、必要とあらば、第八星系を捨てるということだね。君だけでなく、連盟もその選択をするんだろうね。」

 

ユウ・ウィリアム「我々はただ自分たちを守りたいだけだ!将軍、あなたたちにとって、我々は同じ人間ではないのか!?」

林静恒「その通り。連盟にとって、第八星系の人間は同じ人間ではない。」

林静恒「おまえは連盟が無関心だと責めるが、だったらなぜ自ら統治しないんだ?なぜ独立しないんだ?このひどい治安状況は一体誰のせいだというんだ?」

ユウ・ウィリアム「我々は連盟を信じているからだ!」

 

エドワード「もし最初から『尊厳』というものを知らずに生きていたら・・・海賊が支配する混乱した国で暮らしていたとしても、それは必ずしも悪いこととは思っていなかっただろう。劣等感や惨めさを感じることはないし、人生に非現実的な期待を抱いたりせずにすんだだろう。陸信将軍はなぜ我々を何も知らない愚かなまま死なせてくれなかったのかと、時々考えてしまうのだ」

陸必行「自由と尊厳は人間の本質なんだ。あの時、あなた方が彼に従うことを選んだのは、彼があなた方の心に火を灯したからではないでしょうか?」

 

林静恒「連盟は崩壊し、海賊たちでさえこの貧民と空脳症を持つ者たちで満ちた場所を忘れている。どうするつもりだ?もう一度立ち上がる勇気はあるのか?」

 

 

人類の約1%は、遺伝的欠陥により先天的に低い精神能力を患っており、エデンに適応することができない。長期間強制的にエデンに接続すると、精神障害、さらには生命を脅かす状態につながる可能性がある。

 

ハーデン「第八星系のほぼ半数の人が空脳症を患っていると聞きました。彼らは治癒することを望み、そのためにはどんなリスクも厭わないでしょう。陸総長、あなたはなぜ研究を続けないのですか?あなたが成功すれば、第八星系の人々は連盟軍の正規軍に匹敵する精神力と戦闘力を持つでしょう。」

陸必行「空脳症の人は人間じゃないの?今じゃエデンさえ消えたというのに、なぜまだ空脳症の人を差別するんですか?世の中に必要なのは機甲操縦だけじゃない。それに、空脳症の人は全く機甲を操縦できないわけじゃないんだ。ただ習得が遅いだけです。一体誰がそんな馬鹿なことを言ったんだ?」

 

林静恒「なぜ陸必行は変異彩虹ウイルスに感染しなかったんだ?」

独眼鷹「分からん。奴はこれまでにこの変異彩虹ウイルスに感染したことはないし、なぜ感染しにくいのかは分からない。ただ空脳症は変異彩虹ウイルスには感染しにくいようだ。奴の生徒の黄静妹も感染しなかった。陸必行は子供の頃、空脳症に似た症状を患っていた。」

 

老蛋「あのチップにはエデンに近い技術が詰まっています。一度埋め込まれれば、普通の人は全く抵抗できず、依存症になる可能性が極めて高い。しかし、空脳症の人への影響はごくわずかだ・・・空脳症の人の多くは、適切な訓練を受ければ精神網にも接続でき、機甲を操縦することさえできる。それならなぜ小さなチップを操作できない?空脳症は単に人間と機械の繋がりが弱いだけの問題ではないような気がする。」

林静恒はチップを外した時の陸必行に、あまり反応がなかったことを思い出した。

 

ローラ「なぜこの完璧な世界に空脳症が存在するのでしょうか?我々の技術をもってしても、なぜ未だに救うことが出来ないのでしょうか?なぜなら、空脳症はおそらく、我々人類の魂からの最後の警告なのです。」

 

林静妹陸総長、あなたは女媧計画のデータを盗み、第八星系で独自に進化した人類兵器の軍隊を製造したようですね。」

アナ・キン「進化した人類兵器?その言葉、いいね。おい、みんな、聞こえるか?もう『あの空脳症の連中』とか『障害者連盟』なんて呼ばないでくれよ!」

 

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