なおしかリラックス

心に添って生きるために

アスペさんとの困った?楽しい日常

身近だった発達障害

 

私の身内には、ADHDアスペルガー症候群と診断された人がいます。

 

発達障害は遺伝もひとつの要因であるとされています。

すでにこの世を去ったわが父は、

今思えば『アスペルガー症候群』であったと思われます。

かくいう私も。

生き辛さを感じていた過去を振り返れば、可能性大です。

 

それに不思議なことに、私の周りには血のつながりはないけれど、らしき人や自負する人がたくさん。

類は友を呼ぶのでしょうか・・??

 

P R

 

アスペルガー症候群を理解したい

 

発達障害のひとつである『アスペルガー症候群』は、100人に一人と意外と多いようですが、気付かれにくいため、当人もまわりも知らないまま生き辛さを感じている方も多いようです。

身内のアスペさんは早期に発見されたため、本当に良かったと思っています。

ただ診断されたと言っても、周りの理解が伴わず苦しんだ時期もありましたし、今も問題が無い訳ではありませんが・・

知らないよりは絶対マシです。

 

父のように・

誰も知らなければ、気付けなければきっと辛い人生になってしまいます。

当人ももちろんですが、周りの人も。

 

 

アスペさんとのよくある会話

 

 

アスペルガー症候群発達障害とは言っても言語や知能に問題はありません。

そして当然ながら人それぞれで、同じ行動や思考をもつとは限りません。

私のように軽度であったり、グレーであったり、成長とともに変化もしますので、その特徴や傾向がみられなくなったりもするようです。

 

それを踏まえていただきまして。

今回は身内や身内以外のアスペさんと関わる中で見られた

変わった行動や思考などを綴ってみたいと思います。

 

 

◆ 食べ物の好き嫌いがはっきりしている

好きな食べ物は毎日食べ続けたりします。

それが長期に及びますが、突然飽きがきて全く食べなくなったりします。

 

普段食は細いのですが、食欲がない、と言いつつも好きな食べ物だと多量食べます。

嫌いなものは食べません。

嫌いな食べ物の理由に『触感・噛み応え・におい』などが入ってきます。

きっと味覚や食感に敏感なんですね。

 

たったの、あと一口!

『おなかがいっぱい』だと絶対に残します

 

嗜好ははっきり伝えてくるので、覚えるしかないですね💦

 

 

◆ 他者の意図をくみ取れない

例えば・・家族の人数分のお菓子がありました。アスペさんの好物です。

『家族の人数分=家族みんなで食べるもの』という意図が理解出来ないようで

全部食べられてしまうこと数回。

いや、そのお菓子のたった一口だけが残されていることも・・

 

食べられて困るものには名前や『食べちゃダメ』と書いておくしかないが・・
料理で使おうと思っていた材料(卵とか)もなくなっていたりして・・(涙)

 

 

◆ 食器洗いは自分の分だけ

 自分の食器は洗うけど、台所の洗い桶に先に入っていた食器は

 たったひとつのコップさえも洗わず、いつも残される。 

 

忙しい(らしい)時は平然と洗わないので

自分の分を洗っただけでもマシです!

 

 

◆ 借りた物が返せない

これは親子や身内関係限定かと思いますが・・例えば化粧品や服などよく盗まれます。

本人にしてみれば『借りた』なのでしょうが、『借りたよ』と事後報告もないし(忘れているかやましいと思っているため)、借りた物を返すことがほぼほぼ出来ない。ので『盗まれた』となる。

 

たとえ『貸して~』と言われて貸したとしても、返品要求に『忘れてた!』でいつまでも返す気なしなので(めんどくさがり屋)、こちらから取りに行くしかない・・。

 

親のお金を盗むこともあります。

それは『必要だから仕方ない』と理由付けし正当化しているのです。

 

すごいのは隠してもアスペさんにはすぐ見つかってしまうこと。観察力があるというか・・超能力があるのかもしれない、とさえ思えます。

 


内緒で食べた物も気付かれてしまうので

ごみの処理など細心の注意が必要。

 

 

◆ 目の前で玄関の鍵閉められる

玄関の鍵をしめるという習慣をつけるまで時間がかかりましたが、身についてしまうとアスペさんの後から家に入ろうとしているのにも関わらず、習性で自分だけが入り、ドアを閉め、鍵をかけてしまう、といった事がおこります。

意識をあちこちに向けられないため、そういった無意識行動が多いのでしょうね。

 

 

P R

 

◆ 自分は悪くない

悪いことをしても基本謝れないし認めません。

悪いことだという認識はあるようですが・・

自分は悪くない、という理由を、訳のわからないところからでも持ってきて正当化し、饒舌に語ったりします。

この思考回路は、他者には理解出来ないところです。

常識外れもいいとこなので。

 

どんな理由をつけてくるかを予想してみるのですが・・・

『そうきたか!!』 と見事に毎回外れて驚く結果に。

 

 

 

◆ 依存心強いくせに偉そうな言動や態度

やってもらえるのが当たり前精神がとても根強いです。  

他者の立場を理解出来ない=世界は自分中心?

一度に色々なことを考えられない、ということも影響し

感謝の気持ちを持ちにくく(意識がそこに至らない)

またやってもらえた事に対して得意の理由付けが発動

やってもらえるのが当たり前、となるようです。

 

実際にあったお医者様とのやり取り

 

相手の立場に立てないので、どうしても思いやりの気持ちに欠けてしまいます。

さらに理想が高いので、上から目線発言、相手を傷つける発言がよくあり、周りを怒らせるのが得意です・・

 

 

 

 

◆ 欲しいものはどうしても欲しい。

お店で『買って買ってえ~!!』と転がって泣き叫ぶ子どもでした。

クレカは持たせられない、携帯も制限かけ、お金ないから買えないよね、という状況にしても、なぜか親の引き落としにされていたり、当人が支払えない額の請求書やら着払いの品が届くので、結局親は尻ぬぐい。

 

来月になればお小遣いやお給料もらえるから、と確実に手に入るわけではないお金をあてにしていて、欲しいものは我慢しない。

来月分だけでは足りないくらいの金額に膨れ上がること多々あり。

そうまでして手に入れても飽きるのは早い。

 

 

 

◆大きな音が苦手

 幼い頃から掃除機の音が大嫌いだったアスペさん。よく両耳をふさいで『やめてえ~!』と叫んでました・・

学生の頃はクラスで騒ぐ子たちがとても苦手だったようで、学校に行くのを嫌がるくらいでした。人込みはダメ。

常にイヤフォンで音楽を聴いて、外部の音をシャットアウトしています。

 

一般的に、人間の脳は必要な情報のみを選んで認識しています。

目で見た物すべて、聞こえる音すべてを認識していたら情報量過多で処理出来ません。

この必要な音だけを認識することをカクテルパーティー効果という現象らしいのですが

もしかしたらアスペさんの脳はこれが苦手なのではないでしょうか。

 

 

 

 

頑張っているように見えないけれど

 

なんだか本当にひどい場面ばかりを挙げてしまいましたが

 

アスペさんはとても真面目で、努力家です。

ただ、要領が悪く、一度にたくさんの事をこなす事が困難なため、覚えるのに人より時間がかかったりします。

集中力が半端でないため、パワーを使いすぎて疲れやすく、作業を早々にやめがち、またはめんどくさいと行動に移さなかったりします。

強いこだわりを持っているため、融通がきかないと思われたりします。 

睡眠障害などもあり、遅刻しがちだったりします。

電車の乗り間違えをよくしますし、方向音痴で、迷子になりがちです。

忘れ物が多く、落とし物も多いです。

 

これらからどうしてもやる気がない、頭が悪いと誤解されやすいだけなのです。

 

確かに自分の都合よい解釈をして、悪い事をしたと認めませんが

本当はちゃんわかっているらしく、挙動に表れていたりします。

だから憎めないんですよね。素直なんです。

 

 

アスペさんは成長出来ます!

 

脳の機能がちょっぴり違うだけですから。

 

曖昧な表現が理解出来ない、他者の立場に立てない、一度に色々考えられない

といった特徴を知り、しっかり理解出来るようなコミュニケーションを心がければ、

アスペさんは学びますし、変わっていきます。

 

病気だからとマイナスに焦点を当て続けるのではなく、

受け入れ、悲観せず前を向けたアスペさんは

やりたい事にまっしぐら。

そして不思議と強運に恵まれ、夢を実現していくのです。

 

 

P R