アニメ魔道祖師
用語・補足説明

【魔道祖師】
前塵編<第四話>不穏な湖
藍啓仁は清河聶氏にて行われる清談会参加のため不在。
清談会(せいだんかい)・・各世家の代表が集まって開催する会合。
聶懐桑「魏兄、本当についてますね!あのおっさん、あと数日は帰ってこないから、授業もなし!」
魏無羨はお仕置きされるのを防ぐため、一晩中自分の剣を抱えて眠っていたのだ。

藍曦臣と藍忘機 藍氏双璧
藍家は顔が整っていないと入門できないのではないかと言われるほどの美男子揃い。
魏無羨たちは藍忘機と藍曦臣を見かけ、声をかける。
藍忘機は眉間にしわを寄せて魏無羨を憎々しげな表情で睨むと、視線を逸らす。
藍曦臣は笑顔で挨拶する。
藍曦臣「水の祟りを払うため、忘機を呼びに来たんだ。」
藍忘機「兄上、これ以上話す必要はありません。出発しましょう。」
魏無羨「水鬼?それなら任せてよ。俺たちも連れて行ってもらえませんか?」
藍忘機「規則に反する」
魏無羨「沢蕪君、俺たちはきっとお役に立ちます!」
藍忘機「結構だ。姑蘇藍氏も・・」
藍曦臣「いいだろう。助かるよ。」

藍忘機「なぜ彼らまで?遊びではないのです」
藍曦臣「忘機が江宗主の一番弟子に来て欲しそうな顔をしていたから。」
藍忘機「・・ありえません」
彩衣鎮は水路が非常に多く、碧霊湖へと続く。
ここ数十年の間、一度も水鬼が祟りを起こすような事件はなかったが、ここ数か月で急に頻発するようになった。水鬼には縄張り意識があり、溺死した水域から離れることはないはずだが、町の人にとっては見知らぬ顔ばかりだった。
水鬼はずる賢く立ち回るため、簡単には見つからない。
魏無羨「奴らの方位を示してくれる羅針盤のようなものがあればいいいのに・・」
「その剣の名は?」
魏無羨の剣捌きは目にも留まらないほどで、藍忘機は霊力の宿る高級仙剣に違いないと問いかける。
魏無羨「随便(ズイベン)」
随便・・魏無羨の剣。随意。なんでもいい、ご自由にという意味。
特に名前には意味がなく、江楓民(ジャン・フォンミエン)から剣を授かった時に名前を考えたがどれも気に入らなかったため、江楓民に名前をつけてもらおうと「随便!」っと言ったら、そのままその二文字が刻まれて鋳造されてきた。
江楓民「お前がそう言ったからには、その剣は随便だ。」

【剣を飛ばす】
力がある者であれば、相手の正体がわからない状況でも剣を水中に飛ばして呼び戻すことが出来る。藍家の門弟、蘇渉(スーショー)も真似して剣を飛ばしたが、剣訣しても剣は戻らなかった。彼は青ざめ、まるで屈辱を受けたかのようにちらりと藍忘機見るが、藍忘機の方は彼に一瞥もくれずにただ水中を見据えていた。仙剣を呑み込むなんて、きっとまだ別の何かが潜んでいるはずだ。
剣訣(けんけつ)・・手で印を結び、剣を制御する。
各自が御剣する中、剣を失くした蘇渉が碧霊湖に呑み込まれそうな船にしがみついているところを魏無羨が掴む。魏無羨の剣は軽くて素早く操れるところが長所だが、力の面では不足している。
江澄に手が届かず、捕らわれて落下する魏無羨と蘇渉。
藍忘機はたった一人と一本の剣で二人を引き上げた。すべてを呑み込もうとしている湖からの引力にも対抗して。
江澄「(俺の三毒(さんどく)ではあいつみたいに二人も助けて上昇することは出来なかっただろう。藍忘機は俺と年もそんなに変わらないのに・・)」
三毒・・江澄の剣

魏無羨「藍湛、助けるならなぜ襟をつかむんだ」
藍忘機「他人には触れない」
水行淵(すいこうえん)・・水域全体が一つの化け物に変化してしまったもの。
ここの水域で水行淵が生まれるとは考えにくいため、別の水域から追い出されたということになる。温氏の仙師たちが退治せず下流(故蘇)へと逃がしている。
「岐山温氏!」
『太陽とともに生き、太陽の光より輝く』の意で太陽を家紋にしている。温氏の仙府は夜が訪れないと言われ、不夜天城と命名された。門弟の数から勢力、土地、仙器まで、そのすべてが他の世家ではとても足元にも及ばず、対抗できない。
温氏の仕業であれば、いくら訴えても意味がない。彼らはその事実を認めはしないし、なんの償いもしてくれないだろう。