アニメ魔道祖師
用語・補足説明

【魔道祖師】
完結編<第五話>故人

連結術をかけた風邪盤でメモを持ち去りし者たちを追うが、既に立ち去っていた。
講談(こうだん)・・主に歴史ものなどの物語を語る大衆演芸。
部屋に戻ると、『鬼腕』は束縛する封悪乾坤袋を破って合体し、一つの死体、首無しの凶屍となっていた。封悪乾坤袋の鎮圧力がどれほど強くても『鬼腕』を抑えることは出来ず、鎮静のために『安息』を合奏してきたのだが、死体の四肢が集まったことで引きつけ合う力が大幅に強まってしまったようだ。
首無しのため、見ることも聞くこともできないが、感覚を頼りに狙いを金凌に定める。そして莫玄羽(魏無羨)に。
朔月(サクゲツ)・・藍曦臣の剣
首無し凶屍は飛ばされてきた避塵の柄を容易く手で捕らえると、そのまま握ってしまう。『叩き斬る』動きから刀使いであったことがわかる。

首無し凶屍は藍曦臣の裂氷の音に振り返り、その音を奏でる人物を確認したがっているようだ。
裂氷(れっぴょう)・・藍曦臣の簫(ふえ)。縦笛の一種。
首無し凶屍は赤鋒尊だ。
彼の死体をバラバラにし、他の死体と接合したのは薛洋だろう。
刀霊の影響で亡くなった筈の彼の死体を、何故切断する必要があったのか。怨念を散らす理由は?
魏無羨「赤鋒尊の魂を砕いた者は誰か」
清河聶氏の祭刀堂の秘密を知っている者で、さらに姑蘇藍氏と非常に親しい可能性のある者、しかも赤鋒尊(せきほうそん)と深い繋がりを持つ者。
赤鋒尊 聶明玦の死で、一番得をするのは誰だ?

<金鱗台 清談会>
金鱗台の正面に伸びる道の両側には、色鮮やかな壁画や浮き彫りが連なっている。それらは全て金家の歴代宗主と名士たちの生前の功績を描いたもの。
金光瑤は会ったことのある者なら、相手の顔、名前、年齢、称号すべてを記憶してしまう。二度以上の面識があれば、彼は相手のあらゆる好みを把握して、相手に合わせてもてなそうとする。前触れなく訪れた藍忘機のための来賓席は用意されていなかったが、金光瑤はすぐさま手配した。

蘇渉(スーショー) 蘇憫善(スー・ミンシャン)
秣陵蘇氏(まつりょうスーし)宗主

金闡(ジン・チャン)
金凌と同世代の子供
蘭陵金氏の門弟たちが、皆どこか訝(いぶか)しげな表情で魏無羨を見ている。彼はつい失念していたが、莫玄羽はまさにここで同門の弟子につきまとったせいで追い出されたのだ。まさか厚かましくも堂々と、それも藍氏双壁とともに上席に紛れ込んでいるなんて、誰一人として考えもしなかっただろう・・。

秦愫(チンスー) 愛称 阿愫(アースー)
金光瑤の正室で金鱗台の女主
蘭陵金氏の配下の楽陵秦氏(らくりょうチンし)出身
秦蒼業(チン・ツァンイエ)の娘
秦蒼業は金光瑤の出生の件で、結婚には反対していた。
英傑(えいけつ)・・才気と勇気に優れている人
魏無羨「斂芳尊?莫玄羽がつきまとってた相手は・・よりによって金光瑤だったのか!?」
魏無羨「(藍忘儀も藍曦臣もこの件どころか莫玄羽の存在すら知らなかったってことは、蘭陵金氏は彼の醜聞を徹底的に隠し通していたわけだ。莫玄羽はなんと言っても宗主の血筋だ。まして金光瑤は異母兄弟。実に十分すぎるほどの不祥事だ。)」
「もっと教えてやろうか、必殺技を。」
魏無羨「こんなのは子供騙しだ。あいつらも今まで見たことがなかったから効果があっただけ。何回も使えばきっと見破られる。どうだ?もっと俺からいろいろ学びたくなっただろう?」
金凌「仙督から注意されてきたのに、私をそそのかすなんて」
魏無羨「喧嘩するな、皆と仲良くするんだ、と?あの人のいう事は聞かなくていい。いいか、お前が大人になったら殴りたいと思う奴はもっと増えるけど、そいつらと上手くつき合わなきゃいけなくなる。だから若いうちに殴りたい奴は存分殴った方がいい。その歳で大喧嘩の一つや二つでもやっておかなきゃ、お前の人生は不完全になるぞ」
金凌の表情は彼の言葉に魅力を感じてはいるようだが、その口は相変わらず素直ではなかった。
金凌「でたらめ言うな、仙督は俺のためを思って言ってくれてるんだから。」
「金光瑤には息子が一人いたが、他者の手にかかり幼くして死んだ。」
当初金光瑤の見張り櫓の建設に反対する者も多く、その宗主の一人が議論に負けた怒りに任せて、金光瑤と秦愫の一人息子を殺害した。金光瑤は相手の世家を断絶させ、息子の復讐を果たした。しかし秦愫はひどく心を痛め、それ以来二度と子供を授かることはなかった。
