アニメ魔道祖師
用語・補足説明

アニメ『魔道祖師』のエピソードごとに
人物紹介・用語説明・補足説明などを
原作小説等を参照して記載しています。
【魔道祖師】
前塵編<第十話>双傑の約束
江澄が言っていた水源に繋がる穴は見当たらなかった。おそらく、屠戮玄武が激痛に襲われて足を激しく蠢かしてのた打ちた回った時、その振動で穴を塞いでしまったのだろう。
「目が覚めるように一曲、聞かせてくれ」

ただ口任せに言ってみただけだったが、藍忘機は本当に歌ってくれたのだった。
魏無羨は高熱を出していた。香袋に入っていた薬草は藍忘機の脚の怪我に使い、自分の烙印は少し拭いただけで済ませていたためだ。
自力で脱出する道は閉ざされ、さらに二日が過ぎた。魏無羨はずっと微熱が続いていたが、藍忘機が断続的に霊力を送り続けてくれたおかげで悪化せずに済んだ。
魏無羨が瞼を開けると、視界に入ったのは一面の木の板だった。その板には口づけをしている人間を描いた、滑稽な絵がずらりと並んでいる。蓮花塢で彼が自分の寝床に描いた落書きだ。
「5日あれば雲夢に戻れるだろ」
魏無羨は往復の時間を計算することを忘れていたのだ。
江楓眠「良くやった」
江澄も祝福の言葉を贈ったが、魏無羨は彼の中に燃え上がっている嫉妬心の存在にすぐ気づいた。
雲夢江氏の家訓・・『成せぬを試みて、成せる』
虞紫鴛「まさか本当に、姑蘇藍氏と蘭陵金氏の若公子二人に手を出せる度胸が温晁にあるとでも?仮にそんな度胸があったのだとしても、それはあの子たちの運が悪かっただけのことで、わざわざあなたが英雄ぶってしゃしゃり出る筋合いなんてなかったでしょう?」
魏無羨は心の中で反論する。
魏無羨「(手を出せる度胸がない?それはどうかな)」
「蔵色散人の伴侶は家僕の魏長沢。納得できなくてもそれが事実!」
蔵色散人(ぞうしきさんじん)は魏無羨の母親で、偶然江楓眠と知り合い、友人となった。夜狩を共にし、お互いを非常に高く評価し合っていたため、人々は蔵色散人が蓮花塢の次期女主になるだろうと思っていた。
それに加えて、間もなく蔵色散人は江楓眠の最も忠実な側仕えの家僕であった魏長沢(ウェイ・チャンゾー)と結ばれ、道呂となった。江楓眠は結局折れて虞紫鴛との縁談を受け入れたのだった。
二人の結婚は成立したものの、明朗で度量が広く、正直で屈託がない江家の家風と、虞紫鴛の人柄、性格、そして表情までもが完全に正反対であり、江澄も母親似だったため江楓眠はたしかに快くは思っていない様子である。
魏無羨「江澄、あんなでたらめな作り話、絶対に信じるなよ!勝手に俺の出目を決められてたまるもんか!」

魏無羨「歴代宗主が皆家訓を守ってきたなんて、俺は絶対信じないからな。姑蘇藍氏ですら藍翼みたいな異端が現れたけど、彼女の実力と地位を否定できる奴なんていたか?」
魏無羨「将来お前が宗主になったら、俺はお前の部下になる。姑蘇藍氏に双璧がいるからってなんだよ。雲夢には俺たち双傑がいる!」
【弟子が温氏に捕まった】
魏無羨の傷はそれほどひどいものではなく、数日で元気を取り戻したが、虞夫人に痛烈に叱られ、蓮花塢の正門から出ることを禁じられた。そのため他にやることがなく、毎日大勢の江家の弟子たちと凧を射て遊んでいた。
半月ほどして、その日も弟子たちに凧を拾いに行かせると、温家の人たちが何十人も待ち構えていて、その弟子が捕らえられたという。
「例の噂」
江宗主は何年経ってもずっと蔵色散人のことを想い続け、故人の子を我が子のように思っていると噂されていて、さらには魏無羨が本当は江宗主の実の子ではないかと勘ぐられている。
【紫電に打たれる魏無羨】
王霊嬌「幸い、温公子はご自分の剣をなくしながらも、見事に屠戮玄武を仕留められたわ。ただその小僧だけは、絶対に大目に見ることなどできない!」
魏無羨はこれまで虞夫人に辛辣なことばかり言われてきたが、本気でむごい仕打ちをされたことは一度もなく、せいぜい鞭打ちは2~3回であった。しかし今回は続けざまに激しく数十回も打たれ、背中は焼け付くように痛んだ。耐え難い苦痛だったが、温氏の者たちを満足させるまで罰さなければきっと終わりにはならない!
虞紫鴛「それでおしまい?紫電をどのくらいの霊器だと思っているの?ここまで打たれたら優にひと月は治らない。甘く見ないで!」
王霊嬌「それでもいずれ治るじゃないの!それでは懲罰とは言えないじゃない?」
魏無羨「(手の1本くらい、どうってことない!今後は左手で剣を修練すればいいだけだ・・)」
観察寮(かんさつりょう)・・岐山温氏が仙門百家を監視・監督するため設置することとされた機関。
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